国立大学法人電気通信大学 人工知能先端研究センターでは学内の人工知能研究の活性化を目的に、定期なセミナーを開催いたしております。
今回「第3回AIXセミナー」を下記のように開催いたしますので、是非ご参加いただきますようお願い致します。
【日時】2018年6月22日(金)15:30 – 17:30
【場所】UECアライアンスセンター 100周年記念ホール
【対象】AIX連携企業・電気通信大学教職員・学生
【参加】aix-info@ura.uec.ac.jp 宛に<ご所属・お名前・情報交換会参加の出欠>をご連絡ください
※セミナー終了後、情報交換会(会費制/連携企業・教職員:2000円、学生:500円)を開催します。
◆講演1「データ駆動科学を支えるAI技術」
【講演者】永田賢二(国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター 主任研究員
【概要】
近年,注目を集めているAI技術において特に重要な枠組みの一つがデー タ駆動的アプローチである.本講演では,データ駆動的アプローチによる科学技術に関する知識抽出の一つの事例であるスペクトル分解について概説する.スペクトル分解とは,分光分析により得られるスペクトルデータを,ガウス関数などの基底関数の足し合わせにより回帰することで,背後に潜む物質の構造などを獲得する手法である.これは,ニューラルネットワークにおいて活性化関数をガウス関数で定義される同型基底関数ネットワークと等価である.本講演では,スペクトル分解におけるベイズ推定を紹介し,モデル選択や局所解の問題などを解決する枠組みを紹介する.
◆講演2「ディープラーニングを用いた画像テクスチャ解析-データ駆動科学への橋渡しを目指して-」
【講演者】庄野 逸(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 教授)
【概要】
近年のAI技術を支える重要な要因としてディープラーニング(深層学習)がある.
深層学習は,データに潜む内部表現をあまり考えなくても良いフィールドにおいては無類の強さを発揮する機械学習手法であるが,内部で,どのような変換を施しているのかといったデータ駆動科学的な意味付けは未だ研究途上の段階である.特に医用画像や材料科学といった分野においては,なんらかの理由付けを必要とする場合も多く更なる解析手法の構築が必要と考えられる.本講演では深層学習を用いて,データ数が少ない画像テクスチャの識別・生成へアプローチしていく手法を紹介する予定である
問い合わせ・参加申込: aix-info@ura.uec.ac.jp