AIXシンポジウム 開催のお知らせ

電気通信大学人工知能先端研究センターの第2回シンポジウムを3月24日に開催いたします。
今回は、日本における大規模人工知能拠点の草分けである産総研AIセンターの野田五十樹 統括研究主幹から人工知能の社会実装や今後更に重要となる大規模シミュレーション研究についての基調講演、そして、AIXからは佐藤寛之准教授、庄野逸教授、柳井啓司教授からそれぞれ研究動向や専門分野の分かりやすい解説を企画しました。また、昨年と同様に、AIX連携企業からの人工知能研究開発への取組みや会社紹介も行います。
午前中には、同じく昨年と同様にAIX連携企業によるデモセッションも行います。多くの方のご参加をお待ちしております。
参加については事前登録制となりますので以下よりご登録ください。

参加登録ページはコチラです

◆日時:平成30年3月24日(土) 10:30~17:30

◆場所:株式会社LIFULL本社8階セミナールーム(東京都千代田区麹町1-4-4/アクセス

◆申込:<コチラ> の専用申込ページからお申込みください

◆プログラム

【第1部】デモ・ポスターセッション <10:30~13:00>

研究センター所属研究室、連携企業各社

【第2部】研究セッション <13:00~16:40>

  • 開会挨拶/AIX紹介

栗原 聡(電気通信大学)

  • 基調講演「AIの社会実装と大規模シミュレーション/野田 五十樹(産業技術総合研究所 人工知能研究センター 統括研究主幹)」

概要:近年の人工知能技術の進展に伴い、社会への適用を含めた注目を集めつつある。本講演では、社会シミュレーションの事例を中心に、どのような形で人工知能が社会問題解決に応用できるかについて、いくつかの実用を紹介する。社会は人々の知的活動の集まりであり、その知的活動を人工知能で模倣するマルチエージェント社会シミュレーションが実用的になりつつある。この技術を用いて、どのような社会変革が予見できるかについて議論を行う。

  • 研究紹介1「進化を利用する人工知能/佐藤 寛之(電気通信大学)」

概要:情報をまるで生物の遺伝子のように扱って進化させる進化計算という計算法があります.進化計算は最適化問題の汎用的な解法手段として,工学設計分野を中心として多数の応用事例があります.人間が思いもつかなかった設計を生物進化のメカニズムが導き出し,実際に使用されています.人間の知的能力をコンピュータ上で実現する技術を人工知能というなら,進化計算はすでにその域を超えています.本講演では,進化計算と実世界の最適化問題に立ち向かうための多目的最適化法についてお話しいたします.

  • 研究紹介2「ディープラーニングの中で起きていること/庄野 逸(電気通信大学)」

概要:近年のAIブームを支えるディープラーニング(深層学習)は既にデファクトスタンダードとして扱われ,中味はブラックボックスとして捉えられることが多くなってきた.しかしながら道具を使いこなそうと思えば,道具の特性をよく知らなければうまく使えないことも多い.そこで,今回は特に深層学習の中でもポピュラーなコンボリューションネット (CNN) を題材に,この深層学習器が,一体どこから来て,何をやっているのかを議論し,どのように使っていくべきかを考えていきたい.

  • 研究紹介3「画像を理解するAIから画像を生成するAIへ/柳井 啓司(電気通信大学)」

概要:深層学習は画像認識の精度を大幅に向上させることで,一躍AIの中心技術となったが,その後,画像認識のみでなく,画像生成や画像の意味的な変換についても有用な技術であり,従来のCG技術では困難な学習ベースの画像生成や複雑な画像変換が実現可能であることがわかってきた.本講演では,深層学習による画像生成および変換について,最新の研究動向とともに,我々の取り組みについて紹介する.

【第3部】 連携企業セッション <16:50~17:30>

AIX連携企業からの人工知能研究開発への取組みについての紹介

※シンポジウム終了後、18:00から交流会を開催します。(会費3,000円)
 場所:株式会社LIFULL本社 1階「LIFULL Table」
 時間:18:00~20:00
 会費:3,000円(現地にて支払い)

※開催内容は変更される場合があります。
 


更新情報

午後のセッション、交流会の時間が変更になりました.